aikokimura’s diary

私は鍼師で視覚障害を持っております

たび「イギリス①エジンバラ・チェスター」2004年

1981年から2013年にかけて5回ほど行ったイギリスの旅で、2004年に私が計画した英国研修旅行ではスコットランドの首都、エジンバラまで足をのばして観光もする事にしました。

その頃JTBでは10名位から団体扱いをして下さいました。それに現地ガイドをお願いするのも大勢の方が割安になりますので、私は知り合いに声をかけて10名集める事にしました。

社会福祉の進んでいるイギリスに行ってみたいと言う友達や、私が教えた卒業生、ボランティアさんも私の知り合いに声をかけ、長旅を嫌がっていた姉も無理に誘うと10名になりましたので、実施することができました。

参加者は、新潟県、埼玉県、長野県の盲学校で按摩鍼灸を教えている先生方3名、「時々旅行があれば参加したい」という旅行友達2名、私と姉。

長野の先生以外は弱視で、一人の行動でも充分楽しんでもらえるような方々でしたので、付き添いのボランティアさんは3名。英語に長けていて、私の英語の翻訳本も読んで下さっているHさんと、その妹さん、私の姪にお願いしました。


BA(britishu airway)は、成田空港の南ウイングからの搭乗でした。エコノミークラスの右後ろの方に、10人何列かで座席を取る事が出来ました。

12時間のフライトでヒースロー空港へ。その日はロンドンで宿泊して、あくる日にBAでもとても小さな飛行機でエジンバラに向かいました。

和服を着ていた姪が、「おばちゃん、前の方にヨーヨーマが乗っていて、サインしてもらいたいのだけれど良いかなー?」と聞いてきました。もう一人20代の埼玉の先生も気が付いていて「二人で行ってくる」と行き、「英語でお願いしたら、気持ちよくサインして下さった」と喜んで後ろの席に戻って来ました。

私も日本で、ヨーヨーマの演奏は3回も聴きに行きました。大好きなチェリストです。若い彼女たちにとって、どんなに良い思い出になった事でしょう。


エジンバラは人口は少なく、ゴルフコースは300位もあって子羊や牛もゴルフ場にいます。古い教会も沢山あり、低い石造りだそうです。

私達は夜、広い教会でスコットランドフィルハーモニーの演奏を聴きました。ロンドンフィルと似ていて重厚な音だった事を覚えています。

エジンバラのメイン道路はニュータウンにあり「大使通り」と呼ばれています。道は必ず大家の名前が付いているそうです。サッカー場ラグビー場は「本当に広々していて気持ちが良く感じた」と、見える方々は言っていました。

デパートもあり、私はカシミアのタータンチェックのスカートスーツを買いました。手触りも良く楽に歩けるので、日本でも若い時にはよく使用しました。今でもジャケットは着られます。

公園も広く、ロイヤル・ボタニック・ガーデンという植物園では、ボールに戯れている少年達に出くわしました。明るい子供達の英語は判りやすかったです。私はキングズ(イギリス)の英語の方が聞き取れます。

植物園には、ヒース、白樺、釣鐘草が咲いていて、白、黄色、紫がとても綺麗でした。薔薇城のピンクのヒースも明るく綺麗に見えました。花の色などはまだ眼に近づければ見えていた頃でした。

お城のレストラン(カステルレストラン)での食事では、ソール(ひらめ)、海老、イチゴのアイスクリームがとても美味しかったです。石造りですから寒い感じがして夏にはちょうど良かったです。


この旅行の時にはチェスターにも1泊して、城壁の町チェスターを皆で歩きました。ところがお店で美味しい紅茶を買っている内に、出歩いた一人が迷子になってしまいました。

紅茶を買うのに一人ずつ量り売りをして下さいますから時間がかかります。英国人は、引き算ができませんから支払いにも時間がかかるわけです。

迷子の方はタクシーに乗って、ホテル名を見せたら大丈夫だったそうです。手分けして1時間探しても見つからず、皆ホテルに早く帰って待っていた甲斐がありました。

城壁の町は本当に路地も狭く、車も少なく、静かな田舎町でした。1戸建ての家はもしかしたら1000坪位はあると思われました。家々には好きな花々が植えられ、治安も良く高級な町とも感じました。


その頃のイングランドスコットランドでは通貨が異なっていて、1ポンド150円位。
紙幣は50・20・10・5ポンドの4種類。コインは7種類あるそうですが、私は50ペンスが6角形で好きでした。

ホテルの枕銭は一人50ペンス。有料トイレは10・20ペンス。ポーターやタクシーやレストランのチップは1割あげれば良いそうです。今も変わっていないかもしれません。

タクシーに乗る時には外で、「行き先・人数・荷物の数」を運転手に言ってから乗ります。私達は2台で行動しましたが、チップは1ポンド20ペンスかける5人(健常者)分でした。長距離でしたが福祉の国なのでチップも安く、1台分で済みました。

免税の手数料は50ポンドもかかりますが、沢山買った時は空港で手続きをすると、日本で郵送されていくらか戻って来ます。

私はスコットランドで買ったお金が余ったので、ロンドンの三越に行った時に日本人の店員さんに両替をお願いしてみたのですが、「スコットランド紙幣は替えられません、飛行機内でチェンジしてもらって下さい」と言われました。

帰りの飛行機内で聞きましたら、「日本円には変えられません、ドルで良いでしょうか」と言われました。日本ではスコットランドポンドは扱っていませんので、あきらめてドルに換えて頂きました。

たしか姉と私で500ポンド以上はあったと覚えています。「同じ国なのに難しい事があって大変だね」と皆で話し合いました。