aikokimura’s diary

私は鍼師で視覚障害を持っております

たび「フィンランド③ Haikoo spa congress center へ 」

ヘルシンキ郊外、空港からバスで1時間ほど北東に向かって走ると、森と湖の村、Haikoo spa congress center と言われる国営の施設があります。

https://www.haikko.fi/en 

2棟のケアー施設と、マナーハウス、それに広い庭は、クロスカウントリーができたり、野外のバーベキューができるような所、さらにフィンランドらしくサウナの小屋も建っています。最近では結婚式場になる建物もできていました。

1990年代の Haikoo spa congress center は招聘を頂いたり、糖尿病の会議に参加する人しか行けないような所でした。

その頃に私の治療院に来て下さっている、英語に優れた患者様が「見学に行かれるのであれば、Haikoo と、自分の親友が勤めているスウェーデンストックホルムにある老人施設の、付添いボランティアをします」と言って下さいましたので、他の盲学校の教員の方に場所を教えて頂いて依頼状を出してみる事にしました。

するとHaikooもストックホルムもOKの返事の手紙が来ました。嬉しかったです。


フィンランドの物理療法学校は2年コースでは、マッサージまでしか教えられないそうです。
4年コースでは、解剖、病気についても勉強し、マッサージだけでなく、物理療法に用いる機械の操作や、リハビリのようなエクササイズ(訓練のための運動)も十分に習得できます。

私はマッサージの研修に、何度も出かけてやって頂くのですが、本当に今でもきちんと出来ないほど難しいテクニックです。オイルマッサージの研修を受けてきた何ヵ国かの中でも、4年間教育を受けているフィンランド人が一番上手でした。


Haikooは自然な空気は吸えるし良い所ですので、学生にも勧めて、何回も数人の研修旅行を企画しました。
一度、10人位のツアーを企画した時には、Haikooのスタッフにマッサージを一手技ずつ教えて頂き、英語のできる患者様に通訳をお願いして、2時間の交流マッサージをしました。私達は、日本の衣服の上から行う按摩をさせてもらいました。

私は11回位、Haikooに行っていると思います。一緒に行った皆さんはHaikooを気に入って「また行きたい」と、その後も3回は行かれましたので、いつも一緒に行った私は11回になった訳です。最後は2018年の9月でした。

以前、NYに一緒に行って下さったO様も、お姉様やご主人、車いすのお母様もお連れになりました。
もちろんフィンランドだけなく、せっかくですのでヨーロッパのどこかを観光します。その時はデンマークチボリ公園、ベルギーのブルージュ、イギリスの大英博物館などを観光しました。

海外でも一般のツアー旅行に参加した事は何度かありましたが、ただただあちこち、バスに乗って降りて観光するだけ。お食事が唯一、人々との接触の場でした。その時だけを楽しむには宜しいかもしれませんが、そのような旅行は、私は歳をとった今でもしたくありません。

自由な旅行を共にした彼らは、今でも喜んで語り合いますし、連絡を下さっています。親密な楽しい旅をした人同士は、その後もずっと交わりを持てるのではないでしょうか。